私がまだお店に出ていた頃からのお客さまであり、
ひょんなことから共通の知人がいたこともあって、
親しくなった方から、
「ラインなんぞをはじめました」と連絡がきました。
震災後に高校教諭を
定年退職されたはずです。
私が
霊視鑑定をメインにして、
お店をスタッフに任せた頃から、
次第に連絡もしなくなって、
震災後の近況をお互いに知りませんでした。
器用な方ではなく、
むしろ愛国心

の強さから政治批判も多く、
お酒が

入るとしばしば衝突をしてしまう様な、
武骨な方でしたから、
「メールなんぞ…」の文字の向こう側に、
そのご性格が垣間見えて、クスッと笑ったのでした。
それから時々、ありふれた日常の会話をするようになったのですが、
高齢のお母様の介護をされていらして、
多分、メールの文字よりも、
言葉にならない感情を抱えながら、
過ごしていらしているのだろうと、感じていました。
昨日の深夜に、
「介護の認定のために、市役所の方が来てくれました」
「季節を秋といったりして…」
「老いることは悲しいですね」
「新年会を早めに切り上げて来ました」のラインメール。
短い文章の中に、お好きなお酒も、
喉を通らなかったことが伝わってきます。
気丈な方であったでしょうから、
その
悲しみは幾ばかりかと胸がつまります。
ただ、私たちがその現状を叱責しない限り、
ご本人が
悲しみを覚えたり、情けなくなったりはしません。
痴呆は長く生きた方にとって、最後の
幸福なのでしょうか…。
私たちは、人生の死に方を選べないから、
生き方を選ぶと言いますが、
もう、その死に方すら選ぶことが出来ないのでしょうか。
誰もが、最後のその時がくるまで、
五感に触れる季節を忘れたくなどないはずなのです。老老介護の切なさを実際に経験されていて、
その言葉にならない切なさを、
今は傍目でしか分からない私ですが、
老いた末の
悲しみを、ご本人のお母さんではなく、
自分が引き受けたと思えないでしょうか…。
その方が、あなたご自身が救われると思うのです。
…、そんな風にお返事申し上げました。
去年までは何ともなかったことが、
今年は大分苦痛になっていることは少なくありません。
身体を鍛えたり、気持ちのエネルギーを高めたりと、
努力を惜しまなくても、
私たちは自分の最後を選ぶことができません。
誰にも迷惑を掛けずにいきたいと、
願うばかりです。
今日も最後まで読んでくださって、
ありがとうございました。


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タグ : 霊視鑑定 痴呆 悲しみ 定年退職 幸福 老老介護